新聞・雑誌記事他(おもに単発記事) (2012)

悩むが花 伊集院静

調査への疑問と回答
週刊文春,2012年12月13日号,64-65.(2012)
(*)伊集院静の人気コラム「悩むが花」に,読者からあった「アンケート」なるものへの疑問・質問への,回答.伊集院静のいう「日本における世論調査,アンケートというものの信頼性はかなり疑わしい…」「…日本人全体のような言い方をニュースのキャスターがするのはおかしい」「独自の調査法で…の前置もおかしい」…とバッさりだが,これ至極当たり前.そう言われるような現状の調査,メディアほかはどう考える.元広告会社勤務経験のある(?)伊集院氏のことば重みあり.

活字の海で

「教養」支えた新書の歩み-中公・岩波が節目迎える
日本経済新聞,2012年12月9日,朝刊.23.(2012)

電脳が読む言葉の海

日本経済新聞,2012年11月20日,(2012)
(*)テキスト・マイニングの現況の簡単なレビュー記事

言語の才人 遺産は多彩 石井正巳

東洋学者ネフスキー生誕120年
日本経済新聞,2012年11月13日,夕刊.16.(2012)

暖簾にひじ鉄(559) 内舘放子

カネを積まれても②
週刊朝日,2012年11月9日号,44-45.(2012)

暖簾にひじ鉄(558) 内舘放子

カネを積まれても①
週刊朝日,2012年11月2日号,46-47.(2012)
(*)筆者の内舘牧子氏の提案で「アスパラクラブ」登録会員に行った「カネを積まれても使いたくない言葉」についてのアンケートへの回答から,筆者が抜粋した語句へのコメント.「自分をほめてあげたい」「自分探し」「目線」「患者様」「真逆」…とさまざまある.回答者数が2561(名)あったそうだから,ぜひとも全体を集計して開示してほしい.

墨田区と隅田川、「すみ」の表記なぜ違う? 23区に幻の区名 岩崎雅子

日本経済新聞,2012年10月9日.(2012)

日本語の正体 原沢 伊都夫

「本」, 2012年10月号,36-38.(2012)

裏読みWAVE 「マック」の由来は? 小林明

米国版「名字の謎」
日本経済新聞,9月7日,朝刊.(2012)

ネット社会の闇 赤川次郎

「図書」, 2012年9月号,32-34.(2012)
(*)いわゆる「ネット社会」への批判.著者のある紙面への投稿記事に対して「作家は小説だけ書いていろ。バーカ」といったネット書き込みがあったとのこと.こうした軽薄さがリスクを抱えていないかという.「一軒一軒の家までイメージで特定できることが意味あるのか,「両刃の剣」であり「急速に進みすぎた歪み」を懸念.「可能なこと」と「必要なこと」を勘違いしていないともいう.「言葉」の重みがなくなり,無責任になってはいないか,という.すべてが“然り”だと思うが,世の流れが違う方向に向かっているようだ.が,いつか揺り戻しがあるように思えるがどうだろう.

シッタシズム文化 外山滋比古

「新潮45」, 2012年9月号,290-291.(2012)
(*)シッタシズム(=オウムことば,オウム返し)が日本の文化の底流にあるだろうこと,必要悪のようでもあること.まねる手本がなくなってきて目標を見失っていないか,価値観の転換が必要となっていること,失敗やミスからあらたな知恵が生まれるだろうこと,….すこしイジワルな(?)指摘が続く.

剣よりも強くあるには 山本一力

「新潮45」, 2012年9月号,288-289.(2012)
(*)新聞(紙)の使う言葉・表記の乱れを指摘したコラム記事.「スマホ」は「スマートフォン」,「メアド」が「メールアドレス」「就活に婚活」…と乱れに乱れてと嘆く.“事象を正しく表記すること”が「ペンは剣より強し」の証しだろうと書き手はいう.自称知識人とかいう人たちにも似たような現象が見られる.言葉/日本語の使い方がマヒしていないか.

電子書籍は過渡期のメディアか 神田敏晶

Voice, 2012年8月号,165-170.(2012)

活字の海で 干場達矢

電子書籍の多様な展開 個人による発信を活用
日本経済新聞,7月8日,朝刊.(2012)

小笠原諸島における文化ツーリズムの可能性 ダニエル・ロング

観光資源としての言語景観
「観光文化-特集小笠原観光」(公益財団日本交通公社機関誌),214号,2012年7月号,12-16.(2012)
(*)地域の観光資源の1つとして「言語」とくにローカルな言語を「言語景観」という概念で考えてみよう,というユニークな提案.小笠原島を例とする,ある種のエスノグラフィー的な試み.

婚活でもオタクがキター 大貫聡子

「三平女子」が狙う ゆるオタ男子
週刊朝日,2012年6月15日号,34-35.(2012)

「ご乗車できません」は方言? 岩崎雅子

東京語と標準語が離れていく
日本経済新聞,6月12日,朝刊.(2012)

母の遺産と日本の遺産 水村早苗

Voice, 2012年6月号,137-145.(2012)
(*)あの話題作「日本語が亡びるとき」を書いた筆者の久々の小説「母の遺産」ほかについてのインタヴュー記事.

生煮えの茶話 山折哲雄

Voice 2012年5月号,248.(2012)
(*)はやりのツイッターへの1つの見方.

「れる」は卒業、学生敬語を「おとなの敬語」に 中村陽子

日本経済新聞,4月6日,朝刊.(2012)

「新聞の日本語」は正しいか

報道にもの申す ― 新聞エンマ帖
文藝春秋,2012年4月号,438-439.(2012)

「よろしおすな」の本当の意味

知らないと恥かく京都の言い回し
日本経済新聞,3月29日,朝刊.(2012)

鮨、寿司、鮓、すし…… 小林明

スシの表記なぜ違う?
日本経済新聞,3月16日,朝刊.(2012)

ネット時代の歳時記 干場達矢

スピード感と「震災忌」
日本経済新聞,2月12日.(2012)

その一言が「ダメ出し」に

会話を壊す地雷語(3)
日本経済新聞,2月10日,夕刊.(2012)

「とりあえず」「一応」は注意

会話を壊す地雷語
日本経済新聞,1月28日,朝刊.(2012)

ジョブズ氏の「夢」また1つ実現 アップルが電子教科書

「ITで教育を変える」 潜在ユーザーの獲得競争が激化
日本経済新聞,1月22日,朝刊.(2012)

方言の時代別役実

ネットで読者と交流
日本経済新聞,1月22日,朝刊,32.(2012)

活字の海で 赤塚佳彦

ネットで読者と交流
日本経済新聞,1月12日,朝刊,19.(2012)

鶴岡市とことばの調査 前田忠彦

統計数理研究所ニュース 117号,コラム記事.(2012)
(*)国語研究所と統計数理研究所のコラボレーションで,1950年,1971年,1991年とほぼ20年おきに続いた調査.調査方式として典型的な「個別面接法」による難度の高い調査.これの第4回が実施された(2011年).いずれ興味ある結果が開示されるだろう.

漢字の組み立てに五感の響き 魚住和晃

「五感で読む漢字」の書評記事
新刊を読む「本の話」,文藝春秋社,466-467.(2012)