新聞・雑誌記事他(おもに単発記事) (2009)
特集 言語学的探求の行方
(*)1972年に創刊のこの雑誌が,今号で“休刊”となる。日本語ブームと言われながら,「ことば」に関わる総合的な雑誌がなくなることは出版界の現状を映す一つの事象かもしれない。
ビジネスに役立つ正しい日本語の作法
― “言葉の達人”4人が講義
日経ビジネス Associe,12月1日号,50-59.(2009)石川九揚氏公開トーク&インタビュー 「筆蝕」と「縦書き」による文化と倫理
― ライフワークの「近代書史」刊行を機に ―
週刊 読書人,11月27日号(1〜2面).(2009)現代政治家「文字」に品格を問う 石川九揚
日本語で思考すること,水村美苗さんに聞く 聞き手:須田清雄(産業地域研究所)
困難という快楽を励みに,「読みたい言葉」継承を
日本経済新聞,「シニア記者がつくるこころのページ」欄,2009年10月15日(夕刊).(2009)「水語」を集めて30年松井健一
―気象・生活…水がらみの話,6500に上る「言語辞典」出版―
日本経済新聞,「文化」欄,2009年10月15日(朝刊).(2009)「日本語大切」8割だけど…
文化庁調査,誤用目立つ
日本経済新聞,2009年9月5日(朝刊)(2009)(*)文化庁・2008年度「国語に関する世論調査」結果の紹介記事
地方で言葉が違うのはなぜ?
親子教室NIKKEI PLUS1「聞いて知る」欄
日本経済新聞,2009年8月24日(朝刊)(2009)一目で読める変身する文字
印刷物・看板・家電の表示…
日本経済新聞,2009年8月24日(夕刊)(2009)元人工知能研究者の日本語論 月本洋
頭の中に「言葉の森」を
表現力高め説明を上手に
「常識点検」欄,日本経済新聞日経プラス,2009年7月11日.(2009)新統計法制の現状と課題
―「行政のための統計」から「社会の情報基盤としての統計」へ
ジュリスト,2009年7月1日号(No. 1381),4-78.(2009)- 座談会:全面施行された新統計法 宇賀克也,他
- 全面施行された新統計法と基本計画 宇賀克也
- 新しい統計制度と総務省政策統括官(統計基準担当)の役割 上田聖
- 「司令塔」の中核としての投影委員会の役割 広田茂
- 地方公共団体の統計法制 高塩純子
(*)特集記事として「新統計法」関連の上のような記事がある。調査(統計調査,社会調査,世論調査,市場調査など)に関わる人たちにとって,このところ関心の高まってきた統計法についての詳しい記述がある。上の特集の副題にあるように統計情報の利用のあり方,期待される方向大きく変わった時代にあって,施行された新統計法とは何かを知るまとまった情報。
電子辞書の漢字 ―「瀆職」と「涜職」 阿辻哲次
国民を幼稚化する「常用漢字」 辻昭三
タイで日本語楽しく学んで
― 日経企業学生を支援 ―
日本経済新聞,2009年6月21日(2009)どうして感じは読み方が多いの?
加工貿易 鹿島茂
方言ノート辞書への歩み 猪俣繁久
― 沖縄・名護の集落で1万8000語の収集,調査続ける ―
日本経済新聞,「文化」欄,2009年5月6日(朝刊)(2009)水村美苗「日本語衰亡論」への疑問 長谷川三千子
平易な病院言葉,安心感アップ
「せん妄」「寛解」…国語研が改善提案
日本経済新聞,2009年4月19日(朝刊)(2009)活字メディアの危機 鹿島茂
「n」と「ん」は違っていた 清水義範
ブログで書籍の要約をしたい
著作権侵害になる?/感想・論評ないと違法
日本経済新聞,日経プラス(「弁護士さん相談です!」欄),2009年4月4日(2009)地球化時代の英語学習と『源氏物語』の邂逅 平川祐弘
教育特集 苦しい今こそ,米百俵
諸君,2009年4月号,120-135(2009)ああ、漢字検定のアホらしさ 高島俊男
こんなパズルじゃ,美しい日本語書くのに役になぞ立たぬ
文藝春秋,2009年4月号,212-221(2009)(*)漢字検定のいかがわしさを具体的な例をあげて,辛辣に批判した記事。さて,「飲み過ぎて路上で酔態をさらした」「法師,諱は玄奘という」「髄肉の嘆を喞つ」…はどう読むのか,またこれらは正しいのだろうか。この記事を読めばその不自然がどこにあるかがわかる。
欧米では名字と名前が逆なの?
言葉の文法の影響が大きいんだ
日本経済新聞,日経プラス(「親子教室」欄),2009年3月21日(2009)日本一の辞典作りの虫 松林孝至
―未知の世界に魅せられて,40年で140点を制作―
日本経済新聞,「文化」欄,2009年3月4日(朝刊)(2009)特集:調査会社14社へのアンケートでわかった“ネット調査で失敗しない7カ条”
歴史的仮名遣は,えらくないにしても,美しいのか? 白石良夫
―『かなづかい入門』批判を駁す―
月刊百科,2009年3月号(No. 557),2-7(2009)特集「時代が拓く力」水村美苗,尾崎真理子(取材・構成)
日本語は奇跡の言葉
Voice,2009年3月号,30-39(2009)ネット時代の書き言葉論争
問題作「日本語が亡びるとき」が触発,賛意も批判も,関心高く
日本経済新聞,2009年2月21日(朝刊),「文化」欄(2009)「英語青年」111年の歴史に幕 すそ野狭まる語学専門誌
(*)英語・英文学の専門誌である「英語青年」(研究社)が2009年3月で休刊となるとのこと。こうした専門誌(?)も読者離れなのかインターネット時代の流れに抗せないのか,…専門書出版界も複雑な状況にあるようだ。
特集「大論争! 美しい日本語は亡びるのか」
(*)上記特集で,以下の7編の記事がある。
万葉集から,一葉,川端,三島まで「言霊の幸はふ国」の日本語と再会せよ/富岡幸一郎
「英語が話せない」ことのどこが恥ずかしいというのか/薬師院仁志
幼稚園児に「論語」まで読ませる石井式漢字教育の勧め/塩原仁志
大帝国を目指した北一輝が提唱した「日本語を捨て,エスペラントを」の真意/臼井裕之
「アンニョンハセヨ」も「イミョンバク」も漢字で書けない韓国人「ハングルの悲劇」/黒田勝弘
見栄とハッタリで三流知識人が誤用している「醜い日本語」/呉智英
話し言葉の乱れよりもどんどん短くなる書き言葉の方が由々しき問題だ/金田一秀穗
万葉集から,一葉,川端,三島まで「言霊の幸はふ国」の日本語と再会せよ/富岡幸一郎
「英語が話せない」ことのどこが恥ずかしいというのか/薬師院仁志
幼稚園児に「論語」まで読ませる石井式漢字教育の勧め/塩原仁志
大帝国を目指した北一輝が提唱した「日本語を捨て,エスペラントを」の真意/臼井裕之
「アンニョンハセヨ」も「イミョンバク」も漢字で書けない韓国人「ハングルの悲劇」/黒田勝弘
見栄とハッタリで三流知識人が誤用している「醜い日本語」/呉智英
話し言葉の乱れよりもどんどん短くなる書き言葉の方が由々しき問題だ/金田一秀穗
常用漢字 新たに191字文化審小委
「挨拶」「曖昧」もOK
日本経済新聞,2009年1月17日号(朝刊)(2009)響かぬ理由
麻生語 「上から目線」の旧来型,小沢語 「あいまい・単調さ目立つ」
日本経済新聞,2009年1月15日号(朝刊),永田町インサイド欄(2009)耳を澄ます ― トニー・パーカー あるインタヴューの方法沢木耕太郎
(*)「G2」(ジーツー)は,休刊となった「月刊 現代」(講談社)の後継誌だという。これの創刊号に掲載のトニー・パーカー(Tony Parker)著“Life after life – Interviews with Twelve Murderers”の中の1編「殺人者たちの午後」を沢木耕太郎が翻訳している。これに合わせて沢木耕太郎は上の紹介文を書いている。ここにあるトニー・パーカーのインタヴューの方法の紹介他が,なかなか興味ある内容となっている。
日本人は本が好き
—人生の一書と出会う読書案内
文藝春秋SPECIAL季刊春号,No.8,2009(2009)日本人の教養(62)柳田邦男
新自由主義の暴虐,活字文化は崩壊!
新潮45,2009年1月号,262-270(2009)