日本語関連書籍 2010

最近の数年間に発刊され、我々が入手し閲覧した書籍の一覧です。集め方にはとくに決まったルールは設けておりませんが発刊年次で分類してあります。辞典・事典や辞書なども含みます。また、日本語理解に直接関係する書籍だけでなく、広く日本語を考えるうえで我々の目にとまったものが集めてあります。

フェルドマン&サンガー(著);辻井潤一(監訳),IBM基礎研究所(訳)(2010), テキストマイニングハンドブック, 東京電機大学出版局
(*)Feldman, R. and Sanger, J. (2007), The Text Mining Handbook: Advanced Approaches in Analyzing Unstructured Data, Cambridge University Press.の完訳版.
加藤恭子(2010), 言葉でたたかう技術, 文藝春秋社
中村明一(2010), 倍音 ― 音・ことば・身体の文化誌, 春秋社
川崎堅二・土岐義恵(2010), 電子書籍で生き残る技術 ― 紙との差,規格の差を乗り越える, オーム社
菅原克也(2010), 英語と日本語のあいだ, 講談社現代新書(2086)
山鳥重(2010), 言葉と脳と心 ― 失語症とは何か, 講談社現代新書(2085)
ウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール(著),工藤妙子 (訳)(2010), もうすぐ絶滅するという紙の書物について, 阪急コミュニケーションズ
(*)筆者等の著名度だけでなく,このタイトルのせいか,たちまち重版となった本。司会者(ド・トナック)の進行により,大御所エーコとカリエールが書物について語った対話形式の記録。「本から離れようとしてもそうはいかない」という原題。フランス語に堪能な訳者が「あとがき」書いているように,電子書籍の歴史的経緯をみれば,フランスはアメリカと同様先進国,いまさら電子書籍元年というのも…ということもわかる。それ以上に,本の物理的側面,肉体的側面,やどる心,…といったさまざまなディメンジョンから,博覧強記の二人の対話は密度が高い(とても理解が及ばないレベル)。500ページ弱もある読みでのある本。
津野海太郎(2010), 電子本をバカにするなかれ ― 書物史の第三の革命, 国書刊行会
西田宗千佳(2010), 電子書籍革命の真実 ― 未来の本 本の未来, エンターブレイン
松本修(2010), 『お笑い』日本語革命, 新潮社
柳瀬尚紀(2010), 日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組特別授業, 新潮社
藤井貞和(2010), 日本語と時間 ―〈時の文法〉をたどる, 岩波新書
リービ英雄(2010), 我的日本語 – The World in Japanese –, 筑摩選書
長谷川三千子(2010), 日本語の哲学へ, ちくま新書
池澤夏樹(2010), 本はこれから, 岩波新書
荒川洋治(2010), 日記形式をつける, 岩波現代文庫
中村明(2010), 日本語 語感の辞典, 岩波書店
筒井康隆(2010), 現代語裏辞典, 文藝春秋
アリス・ダイグナン(著),渡辺秀樹・大森文子・加野まさみ・小塚良孝(訳)(2010), コーパスを活用した認知言語学, 大修館書店
(*)Alice Deignan (2005): Metaphor and Corpus Linguistics, John Benjamins Publishing Co.の翻訳書。
呉智英(2010), 言葉の煎じ薬, 双葉社
桜井順(2010), オノマトピア 擬音語大国にっぽん考, 岩波現代文庫
島森路子(2010), 島森路子インタービュー集② ことばに出会う, 天野祐吉作業室
島森路子(2010), 島森路子インタービュー集① ことばを尋ねて, 天野祐吉作業室
内田治(2010), 数量化理論とテキストマイニング, 日科技連出版社
ローネン・フェルドマン (著), 辻井潤一監訳,IBM東京基礎研究所テキストマイニングハンドブック翻訳チーム訳(2010), テキストマイニングハンドブック, 東京電機大学出版局
(*)Ronen Feldman and James Sanger, The Text Mining Handbook – Advanced Approaches in Analyzing Unstructured Data –, Cambridge University Press (2007)の訳本.
中井久夫(2010), 私の日本語雑記, 岩波書店
(*)「図書」(岩波書店)に連載のエッセイをまとめたもの。
柳沢有紀夫(2010), 世界ニホン誤博覧会, 新潮文庫
東照二(2010), 選挙演説の言語学, ミネルヴァ書房
菊池康人(2010), 敬語再入門, 講談社学術文庫
三省堂編修所(編)(2010), コンサイス カタカナ語辞典(第4版)
(*)第3版の1972年に出版の「コンサイス外来語辞典」に始まり2005年に「コンサイス カタカナ語辞典」なった辞典の第4版。563,000語を収録とある。
国広哲弥(2010), 新編 日本語誤用・慣用小辞典, 講談社現代新書
金谷武洋(2010), 日本語は亡びない, ちくま新書
(*)同じ出版社から刊行され話題となった「日本語が亡びるとき」(水村美苗著)への反論が述べられている。“日本語の将来に対して楽観している”とある。
谷川俊太郎・和合亮一(2010), にほんごの話, 青土社
平川祐弘(2010), 日本語は生きのびるか, 河出書房新社
井上章一・斉藤光・澁谷知美・三橋順子(編)(2010), 性的なことば, 講談社現代新書
(*)国際日本文化研究センターの性欲研究班の「性欲の社会史」に関連した研究報告であるという。国もこうした研究(性に関わる言葉の歴史)まで支援するようになったということのようだ。民族史的あるいは文化論として,こうしたアプローチもあるのだろう。国語辞典ではあまり見られない語句が登場することが面白い。
阿辻哲次(2010), 漢字と日本人の暮らし, 大修館書店
阿部一〔監修〕(2010), 英辞郎検索ランキング(英和編), 株式会社アルク
アルク企画開発部(2010), 英辞郎[第五版], 株式会社アルク
佐々木瑞枝(2010), 日本語を「外」から見る, 小学館101新書
山口謡司(2010), ん ―日本語最後の謎に挑む ―, 新潮選書
ピーター・K・オースティン(編),澤田治美(日本版監修)(2010), 世界編語百科 ― 現用・危機・絶滅言語1000, 柊風舎
山田俊雄,築島裕,白藤禮幸,奥田勲(編)(2010), 新潮 現代国語辞典(第二版), 新潮社
(*)平成12年刊行の第2刷版で,増補や新版ではない。
加藤迪男(2010), 色の日本語いろいろ辞典, 日本地域社会研究所
※ここに集めた情報は、逐次更新され、内容が変わることがあります。