郵送調査
space
●項目別集計表(設問別単純集計)
調査機関 調査名 調査
博報堂-東京サーベイ・リサーチ HABIT 集計表
space
●属性別実度数表(設問と属性のクロス表)
調査機関 調査名 調査
博報堂-東京サーベイ・リサーチ HABIT 集計表
space
●属性別百分率表(設問と属性のクロス表)
調査機関 調査名 調査
博報堂-東京サーベイ・リサーチ HABIT 集計表
space

◆◆ 郵送調査の概要 ◆◆

1.調査の目的

 従来型の調査方式の一つである郵送調査を用いて,インターネット調査(とくにWeb調査),オムニバス調査との比較検証を目的とした調査を行った.調査の方針としては,

1) Web調査の実施に併せて郵送調査を行うことで,調査法の相互の関連を検証すること,
2) 実施時期をWeb調査のそれになるべく合わせること,調査内容(設問形式を含めて)をなるべく同じとすること,
3) 郵送調査の調査対象は,定例的に利用している郵送調査用パネル(HABIT)を用いたため,インターネット利用に関する設問の一部は利用できないので,この部分は調整したこと,
4) ただし,インターネット利用の有無については,オムニバス調査と共通した設問を用意し,利用の有無が回答に及ぼす影響が見えるような設問設計としたこと,

などである.


2.調査の対象と方法

 博報堂-東京サーベイ・リサーチが所有する調査パネル(HABIT)のうち,HABIT2001に相当する3,600サンプルから無作為抽出した1,000サンプルを用いた.なお,HABIT2001の構成は以下のようになっている.

2-1:HABIT2001の構成
1)調査対象地域
東京 : 首都圏40Km圏
関西 : 近畿圏20Km圏(富田林市,河内長野市,和泉市,泉大津市,岸和田市,高石市,大阪狭山市,京都市,神戸市,奈良市/ただし,奈良市は近鉄奈良駅の周辺まで)

2)調査対象者
10〜74歳の男女個人(ただし,広告代理店,調査会社,マスコミ関係者は対象外とした)

3)サンプル構成
1995年国勢調査データを6年スライドさせ,上記調査地域の人口構成比より性・年齢別サンプル割付を行う

4)標本抽出方法
エリアサンプリング(東京圏は109地点,関西圏は56地点を抽出)

2-2:実験調査の対象
 上記のように設計されたHABIT2001に基づき,以下の条件を満たす対象者を,無作為抽出で1,000サンプルを抽出した.

<対象とした条件>

  • 本体−HABIT2001(12〜69歳)の調査対象者のうち,今後,郵送や電話で行う単発のアンケートに協力してもよいと回答した者を対象とした.
  • 15歳〜69歳の男女を対象.
  • Web調査の登録者集団であるe-HABITに既に登録されている者は除外する.このため,インターネットの利用経験及び3ヵ月利用を特に考慮し,人口構成比なども考慮した無作為抽出としたこと.

2-3:HABIT2001の総標本と調査対象とした計画標本の関係
 計画標本の構成に先立って,サンプル特性を知るために,HABIT2001の対象(総標本あるいはマスターサンプル,3,600名)を対象に行った調査(郵送)の結果と,抽出した計画標本との関係を集計表として要約した.
 ここで,表1は総標本(マスターサンプル)の構成を示す一覧である.なお,これは2001年2月22日〜3月25日に実施された調査時点における3,600サンプルの構成を表すものである.
 一方,表2は,表1の総標本を基に,2001年11月16日〜12月14日に実施した別の調査回におけるいくつかの設問に対する集計結果を参考情報として示したものである.ここでは,総標本数が3,130サンプルとなっており,これを基とした回収標本1,000サンプルの集計内訳を示した.表1と表2は調査時点が異なるが,その基となる総標本は同じ集団である.表2は後半の回収標本の集計結果となっているということである.


表1 性別および性年齢区分の構成(総標本数=3,600)
項目 標本数 総標本数 % 計画標本数 %
3,600 1,000
性別 男性 1,838 51.1 510 51.0
女性 1,762 48.9 490 49.0
男性 12〜14歳 63 1.8 - -
15〜19歳 115 3.2 34 3.4
20〜24歳 136 3.8 30 3.0
25〜29歳 215 6.0 64 6.4
30〜34歳 209 5.8 61 6.1
35〜39歳 169 4.7 54 5.4
40〜44歳 142 3.9 43 4.3
45〜49歳 145 4.0 45 4.5
50〜54歳 199 5.5 55 5.5
55〜59歳 161 4.5 47 4.7
60〜64歳 153 4.3 43 4.3
65〜69歳 131 3.6 34 3.4
70〜74歳 - - - -
女性 12〜14歳 59 1.6 - -
15〜19歳 109 3.0 30 3.0
20〜24歳 129 3.6 35 3.5
25〜29歳 200 5.6 62 6.2
30〜34歳 193 5.4 59 5.9
35〜39歳 155 4.3 51 5.1
40〜44歳 132 3.7 41 4.1
45〜49歳 141 3.9 42 4.2
50〜54歳 198 5.5 48 4.8
55〜59歳 163 4.5 48 4.8
60〜64歳 152 4.2 46 4.6
65〜69歳 131 3.6 28 2.8
70〜74歳 - - - -


表2 いくつかの設問に対する集計結果(総標本数=3,130)
Q:あなたは今までに、「インターネット」を利用したことがありますか?
  *パソコン以外のネット接続が可能な機器(iモード、ポケットボード、ザウルス等)からの利用も含みます。
インターネットの利用経験
利用したことがある 1,717 54.9 549 54.9
利用したことはない 1,343 42.9 429 42.9
無回答 70 2.2 9 2.2
3,130 987

Q:あなたは最近3ヵ月間に、「インターネット」を利用しましたか?
インターネットの3ヵ月間利用[利用経験者]
3ヵ月間に利用した 1,348 78.5 431 78.5
3ヵ月間には利用していない 275 16.0 88 16.0
無回答 94 5.5 30 5.5
1,717 549

Q:あなたは、個人で「プロバイダー」(「インターネット」の接続サービス業者)に加入していますか?
インターネットのプロバイダー個人加入状況
個人加入している 1,047 33.5 299 30.3
個人加入していない 1,962 62.7 658 66.7
無回答 121 3.9 43 3.0
3,130 1,000

SQ:「インターネット」にはどのような方法で接続していますか?
(*)上の設問で「加入している」の選択者のみ(MA)
インターネットへの接続方式
接続時間に応じて課金されるダイヤルアップ接続 440 42.0 131 43.8
使い放題のダイヤルアップ接続 198 18.9 47 15.7
使い放題のISDN常時接続<フレッツISDN等> 131 12.5 39 13.0
ADSL方式の常時接続 100 9.6 26 8.7
ケーブルテレビ回線を使った常時接続 117 11.2 37 12.4
光ファイバー回線を使った常時接続 3 0.3 1 0.3
その他 25 2.4 5 1.7
わからない 81 7.7 25 8.4
無回答 0 0.0 0 0.0
1,047 299

3.実験調査の実施期間と回収状況

  • 2002年7月4日(発送)〜2002年7月25日(終了)
  • 督促(リマインダー)は7月20日に行い,その後にも回収を行った
  • 7月25日以降の到着分もある(これも含めた)

3-1:回収状況
 調査開始から完了日までの回収標本数は,合わせて946サンプルであった.従って回収率は94.6%となる.なお,調査完了日以降に到着の回答を加えた総回収数は966サンプル(回収率96.3%)であった(差出人不明1名を含む.集計はこれを除く965サンプルとした).調査の概要を以下の表3に要約した.


表3 郵送調査(HABIT)の概要
博報堂-東京サーベイ・リサーチ(HABIT2001)
調査期間 7/4/2002−7/25/2002
対象地域 首都圏40km・近畿20km
調査対象者 保有パネルHABITの一部
15〜69歳男女
計画標本数 1,000
回収標本数(%) 946(94.6%)*
不能票数(%) 54(5.4%)*
回収対象期間を延長 7/4/2002−9/24/2002
回収標本数(%) 965(96.5%)
不能票数(%) 35(3.5%)
調査不能理由の内訳
未達 3
回答拒否 1
その他無回答 30
(*)2002/07/25時点での回収状況


調査不能理由:
回答拒否(拒否され白紙返送)が1サンプル
未達が3サンプル

日別の回収状況は以下の表4のようになった.


表4 日別の回収状況
7月4日(木) 発送 1,000サンプル (未達が3サンプル,協力拒否白紙返送が1サンプル)
7月8日(月) 17サンプル
7月9日(火) 120 〃
7月10日(水) 126 〃
7月11日(木) 139 〃
7月12日(金) 68 〃(差出人不明1名を含む)
7月15日(月) 132 〃
7月16日(火) 122 〃
7月17日(水) 86 〃
7月18日(木) 34 〃
7月19日(金) 26 〃
返送小計 870サンプル (1名は名前・対象番号が消されて不明)
 
7月20日(土)〜7月22日(月)督促数(127サンプル)
7月22日(月) 26サンプル
7月23日(火) 12 〃
7月24日(水) 19 〃
7月25日(木) 19 〃
(*)期限内総回収数 946サンプル
 
7月26日(金) 8サンプル
7月29日(月) 7 〃
7月30日(火) 0 〃
7月31日(水) 2 〃
8月1日(木) 0 〃
8月2日(金) 0 〃
8月5日(月) 1 〃
8月14日(水) 1 〃
9月24日(火) 1 〃
(*)ここまでの総回収数 966サンプル

4.調査内容

 郵送調査は1回のみ行った.従って,設問内容は,2回実施したオムニバス調査の2回分の調査設問を併せたうえで,いくつかの設問を除外し調査ボリュームを調整した.

調査テーマ:生活意識などについてのアンケート
 設問内容は,ものの考え方・普段の生活における気持ちや意見,政治意識(支持政党,内閣支持他),日頃の暮らし方・住環境,景気観・雇用意識,コンピュータとインターネットについて,携帯電話・PHSの利用環境,情報技術(IT)への期待感,科学技術観,など.

・設問群として普段の生活での気持ち(5問),普段の生活における意見(4問),政治について(5問),暮らし向きについて(4問),コンピュータやインターネットについて(4問),携帯電話・PHSの利用環境(4問),情報技術(IT)への期待感と科学技術観(6問),属性(7問),以上を合わせて39問.

 なお,この調査票と設問の詳細は[調査票一覧]にアクセスすると確認できる.

謝礼(インセンティブ):この調査では,回答者全員に500円相当の図書券を用意した(回答回収の有無に関わりなく調査票送付時に全員に配布).