オムニバス調査
space
●項目別集計表
調査機関 オムニバス調査名 調査回
電通リサーチ DRPS 第1回 第2回
日本リサーチセンター NOS 第1回 第2回
space
●属性別実度数表
調査機関 オムニバス調査名 調査回
電通リサーチ DRPS 第1回 第2回
日本リサーチセンター NOS 第1回 第2回
space
●属性別百分率表
調査機関 オムニバス調査名 調査回
電通リサーチ DRPS 第1回 第2回
日本リサーチセンター NOS 第1回 第2回
space

◆◆ オムニバス調査の概要 ◆◆

1.調査の目的

 ここでは,調査方式としてオムニバス調査を用いた結果を要約した.これを用いる理由は,インターネット調査(とくにWeb調査)とそれに関連した調査環境との比較検証を行うためである.ここでは,以下の方針で2調査機関で行った.

 調査の要点は,

1) 調査方式(調査モード)として,従来型の面接法,訪問留置法を用いたこと,
2) Web調査の実施に併せてオムニバス調査を行うことで,調査法の相互の関連性や特性を検証すること,
3) 従って,実施時期をWeb調査のそれにほぼ合わせること,調査票と調査内容(設問形式を含めて)をなるべく同じとすること,複数回の実査を行うこと,
4) オムニバス調査の調査対象は一般人であるから,インターネット利用に関する設問の一部は利用できないので,この部分は調整したこと,
5) ただし,インターネット利用の有無については,共通した設問を用意し,利用の有無が回答に及ぼす影響が見えるような設問設計としたこと,

などである.


2.調査機関とオムニバス調査名

 以下の2調査機関で行われているオムニバス調査を用いた.

調査機関名オムニバス調査名
電通リサーチDRPS(Dentsu Research Pilot Survey)
日本リサーチセンターNOS(NRC Omnibus Survey)


3.調査の内容と設問数

 調査に用いた設問は,2調査機関で共通とした.ただし,調査票の形式は,それぞれのオムニバス調査で通常用いている方式によった.また,設問内容は,Web調査になるべく共通とするように努めた.具体的な調査票については[調査票一覧]をクリックして閲覧のこと.

第1回:生活意識についてのお伺い
 普段の生活における気持ちや意見(6問)普段の生活における意見(4問),政治意識(支持政党,内閣支持他)など(5問),コンピュータとインターネットについて(3問),携帯電話・PHSの利用環境(4問)など,合わせて21問,それに属性項目(7問).

第2回:暮らし向きについてのお伺い
 景気観・雇用意識(3問),暮らし方・住環境(1問),情報化社会について(1問),情報技術(IT)への期待感・インターネットへの意見(2問),科学技術観(3問),利用情報機器(1問),インターネット利用の有無と利用目的(2問)と属性項目(7問).


4.調査計画

4-1:電通リサーチ・オムニバス調査(DRPS)

1)調査の対象
 電通リサーチ社が,通常毎月2回実施している「オムニバス調査」(DRPS:Dentsu Research Pilot Survey)で対象とするサンプルである.ここでは,住民基本台帳からマスターサンプルを作成し,これに基づき標本を抽出する.なお,各調査回の設定標本数,回収数(回収率),調査不能理由等については下記の表1を参照のこと.

2)調査対象地域と計画標本数
 東京30km圏内に居住する一般住民を対象とする.これには,東京23区,都下(17市),横浜,川崎全域,埼玉県(18市,1町),千葉県(10市)が含まれる.
 実際には,住民基本台帳に基づいて,電通リサーチ社で定期的に作成更新しているマスターサンプル(年1回作成)を利用して標本抽出を行った.調査対象地域(上記の東京30km圏内)に居住の人口数(推計で22,254,047人)から,103,589人を抽出し,これをマスターサンプルとしている(調査実施時点).

3)調査方法
 質問紙による「訪問面接法」(調査員による対象者の個別訪問聴取)を用いた.

4)計画標本数と対象者特性

第1回1,236(人)15歳〜59歳(男女個人)
第2回1,001(人)15歳〜59歳(男女個人)

5)調査実施期間と実施回数
 2002年3月〜5月にかけて,2回実施した(詳細は下記を参照).

6)その他
 謝礼(インセンティブ)は,今回調査では,各回ともに「回答者全員に500円相当の図書券」を配った.


表1 電通リサーチ オムニバス調査(DRPS)の概要
調査回 第1回調査 第2回調査
調査期間 3/22/2002〜3/31/2002 5/17/2002〜5/26/2002
調査テーマ 生活意識 暮らし向き
謝礼 回答者全員に対して
500円の図書券
回答者全員に対して
500円の図書券
計画標本数 1,236 1,001
 有効回収数(%) 630(51.0) 630(62.9)
不能票数(%) 606(49.0) 371(37.1)
一時不在(%) 240(19.4) 154(15.4)
長期不在(%) 33(2.7) 16(1.6)
転居(%) 107(8.7) 58(5.8)
拒否(%) 224(18.1) 141(14.1)
その他(%) 2(0.2) 2(0.2)

4-2:日本リサーチセンター・オムニバス調査(NOS)

1)調査の対象
 日本リサーチセンター社が,通常毎月2回(通年で12回)実施している「オムニバス調査」(NOS:NRC Omnibus Survey)で対象とするサンプルである.ここでは,住民基本台帳からマスターサンプルを作成し,これを標本抽出枠とし標本を抽出する.なお,各調査回の設定標本数,回収数(回収率)等については下記の表2を参照のこと.

2)調査対象地域と計画サンプル数
 平成12年国勢調査時の人口に基づき,地域(9分類),市群規模(5分類)により層化する.第1次抽出単位として,市区町村を選び,第2次抽出単位として国勢調査の大字・町丁目を選び,第3次単位として個人を抽出する.200地点を選び,1地点から11サンプルを系統抽出で,地域・市群規模別の各層に比例配分する.
 サンプリング(標本抽出)は,第1次抽出単位として,各層ごとに市区町村を抽出,第2次抽出単位となる調査地点は,平成7年国勢調査時に設定された大字・町丁目を使用,各層ごとに無作為に抽出した.調査対象とする個人の抽出は,調査地点の範囲内(抽出地点は町丁目等で指定)より,住民登録台帳より,調査対象該当者を等間隔に抽出した.

3)調査方法
 質問紙を用い,調査員訪問による「留置自記式」(調査員が訪問し,対象者に調査票記入を依頼,後に回収する方式)を用いた.

4)計画標本数と対象者特性

第1回2,200(人)15歳〜79歳(男女個人)
第2回2,200(人)15歳〜79歳(男女個人)

 抽出方法は,層化無作為比例抽出による.なお,NOSの実施回を示す調査コードによれば,第1回調査は「NOS355」,第2回調査は「NOS356」に相当する.

5)調査実施期間と実施回数
 2002年3月〜5月にかけて,2回実施した(詳細は下記の表2を参照).

6)その他
 謝礼(インセンティブ)は,今回調査では,各回ともに「回答者全員に500円相当の図書券」を配った.


表2 日本リサーチセンター オムニバス調査(NOS)の概要
調査回 第1回調査(NOS355) 第2回調査(NOS356)
調査期間 3/22/2002〜3/31/2002 5/7/2002〜5/15/2002
調査テーマ 生活意識編 暮らし向き編
謝礼 回答者全員に対して
500円の図書券
回答者全員に対して
500円の図書券
計画標本数 2,200 2,200
 有効回収数(%) 1,336(60.7) 1,389(63.1)
不能票数(%) 864(39.3) 811(36.9)
不在(%) 112(13.0) 92(11.3)
長期不在(%) 32(3.7) 40(4.9)
転居(%) 95(11.0) 88(10.9)
拒否(%) 553(64.0) 526(64.9)
住所不明(%) 37(4.3) 31(3.8)
その他(%) 35(4.1) 34(4.2)